2002 ワールドカップ 日韓の龍 [辰]
2002年に行われたサッカーのワールドカップは、日本と韓国という初の2カ国共催のワールドカップであった。大会のスポンサーであるアディダスが、「スポーツだけではなく、文化も巻き込んだ」、「アディダス・アートフィーバー」というイベントを開催、そのイベントに参加するご縁があった。
「サッカーに関連したもの」ということで、衣装畑の私は何を作ったらいいかと考えた結果、日本列島と朝鮮半島を龍に見立て、2匹の龍が火花を散らすモチーフの打ち掛けを製作することにした。日本の龍は着物の素材で、韓国の龍は色で表現した。
「打ち掛け」という、着用にも観賞用にもなる日本の誇るべき衣装は、イベントを見に来られる外国の観客にもアピール性があると思ったからである。打ち掛けの下地になる帯地は、京都・西陣での特注品である。黒の絹地に、黒漆の箔で、スポンサー・アディダスのロゴが織り込まれている。一瞬、目立たないような感じで、でも主張する、みたいな、他の例をあげると男物の羽織裏のような「知っている人は知っている」的日本の意匠間隔が、私は大好きなのである。
このイベントは東京、横浜、大阪、名古屋、福岡の各都市を巡回した。最後にオークションが行われ、この作品を落札したのは、日本チームの監督、フィリップ・トルシェ氏だった。現在この衣装はどこにあるのだろう。
「サッカーに関連したもの」ということで、衣装畑の私は何を作ったらいいかと考えた結果、日本列島と朝鮮半島を龍に見立て、2匹の龍が火花を散らすモチーフの打ち掛けを製作することにした。日本の龍は着物の素材で、韓国の龍は色で表現した。
「打ち掛け」という、着用にも観賞用にもなる日本の誇るべき衣装は、イベントを見に来られる外国の観客にもアピール性があると思ったからである。打ち掛けの下地になる帯地は、京都・西陣での特注品である。黒の絹地に、黒漆の箔で、スポンサー・アディダスのロゴが織り込まれている。一瞬、目立たないような感じで、でも主張する、みたいな、他の例をあげると男物の羽織裏のような「知っている人は知っている」的日本の意匠間隔が、私は大好きなのである。
このイベントは東京、横浜、大阪、名古屋、福岡の各都市を巡回した。最後にオークションが行われ、この作品を落札したのは、日本チームの監督、フィリップ・トルシェ氏だった。現在この衣装はどこにあるのだろう。
2008-12-07 22:45
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