東洋の龍、西洋の龍 [辰]
日本をはじめ、韓国でも中国でも龍は聖獣である。仏教においては仏法の守護神であり、雲、水を司る神様である(八大竜王など)。アジアでは一般的に龍は聖なるものの象徴であるが、西洋の龍/ドラゴンとなるとニュアンスが異なって来る。鬼のところで少し書いたけれども、一神教において、異形のものは悪魔の分類にいれられる。ドラゴンも例外ではなく、勇者や天使に退治されてしまう。岩窟の奥などで宝箱を守っている、ドラゴン退治に行く勇者の物語。私も数読んだわけではないから詳しく知らないけれども、宝石の持ち主が龍なら、この龍が人間に悪さをしないかぎり、完全な加害者はその勇者じゃないのと、感想をもったことがあるような気がする。探し出して殺した上にお宝頂戴なんて。
原因の一端は、そのルーツにあるようである。東洋の龍は人間が強い武器を持つ動物の集合体としての側面があるが、西洋のドラゴンにはサラマンダーのイメージがちらちらと見える。サラマンダーというのはイギリスを除く西ヨーロッパに広く生息するイモリの一種である。普通は20センチ前後、大きければ30センチにもなり、黒地に鮮やかなオレンジや赤の斑点や縞模様のある。日本人感覚から言えば、イモリよりはオオサンショウウオに近い。グロテスクな外見に加え、毒性を持つとなれば、当然悪の領域に入れられる。体液が多く、火の中に入れても、すぐ燃えることなく、這い出してくるために、火を沈める能力があるとされ、また毒を発射する(ファイヤー)ことから火との関連が強い。どうやらこのサラマンダーの変化系が西洋の龍であるようだ。直接被害のあっただろう毒性を持つ動物がモデルになっているから、退治されてしまう対象になってしまったの。。。かな。
創造の動物だけに、世界の龍の比較論はそれぞれの民族の風俗、習慣、感性の出る、面白そうな課題である。いずれご縁があれば少しくわしく調べてみたいと思う。
これは「エリマキトカゲ」の衣装。緑のサラマンダーに見えないこともない?
原因の一端は、そのルーツにあるようである。東洋の龍は人間が強い武器を持つ動物の集合体としての側面があるが、西洋のドラゴンにはサラマンダーのイメージがちらちらと見える。サラマンダーというのはイギリスを除く西ヨーロッパに広く生息するイモリの一種である。普通は20センチ前後、大きければ30センチにもなり、黒地に鮮やかなオレンジや赤の斑点や縞模様のある。日本人感覚から言えば、イモリよりはオオサンショウウオに近い。グロテスクな外見に加え、毒性を持つとなれば、当然悪の領域に入れられる。体液が多く、火の中に入れても、すぐ燃えることなく、這い出してくるために、火を沈める能力があるとされ、また毒を発射する(ファイヤー)ことから火との関連が強い。どうやらこのサラマンダーの変化系が西洋の龍であるようだ。直接被害のあっただろう毒性を持つ動物がモデルになっているから、退治されてしまう対象になってしまったの。。。かな。
創造の動物だけに、世界の龍の比較論はそれぞれの民族の風俗、習慣、感性の出る、面白そうな課題である。いずれご縁があれば少しくわしく調べてみたいと思う。
これは「エリマキトカゲ」の衣装。緑のサラマンダーに見えないこともない?
タグ:バレエ衣装
2008-12-07 22:47
nice!(0)
コメント(0)
トラックバック(0)
コメント 0