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巳・蛇のイメージ [巳]

「ヘビ」に対して好意的な感情を持っている人はまず少ないだろう。
ヘビ=嫌われものといっても過言ではないくらい、ヘビの好感度は低い。しかし、そんなに嫌われもののヘビが選ばれた十二支に入っているのは、人間に近い存在であることの証明であり、なにか意味があるのではないだろうか。

なぜヘビは嫌われるのか?

ヘビの目はアップで見ると可愛い。トカゲもしかり。いっしゅん可愛らしく群れているすずめや、または動物園のアイドル、パンダ辺りの目のほうが、アップになった時には、ぎょっとするくらい獰猛である。ヘビのつぶらで黒い瞳はちょっと潤んでいるようでもあり、色っぽささえ感じる。

色っぽいと感じる私個人の感想は、意外と古今東西のヘビ評価の根底において的を得ているのではないか。思い起こせば、アダムとイブの物語にしても、インドの昔話にしても、ヘビというのは人間を誘惑する対象として登場する。誘惑者には「魅力的」という条件が伴うものである。魅力のない誘惑になんて誰も引っかからない。

ヘビは私たち人間を背徳に引きずり込む魅力を持つ。。。というか、背徳的な誘惑に打ち勝てない人間が、道徳心への言い訳としてヘビをダミーにしたか。。。。
ヘビは人間の原罪を背負わされているのかも知れない。


ヘビの特徴と言えば「毒がある」「長い」「手足がない」ということだろう。
この要素がヘビの嫌われる原因なのだろうか?
毒でいえば、ヘビ類で有毒なものは世界3000種の2割から3割程度だそうである。
日本ではマムシ、ヤマカガシ、ハブなどが代表選手である。あと、毒蛇といって連想するのはコブラやニシキヘビ。。。であろうか。胸をコブラに噛ませて死んだクレオパトラの話は有名である。
しかし、毒で嫌われるのなら、ハチでもフグでも致死に至る有毒なものはいる、ヘビだけが毒薬使いとしてやり玉にあがるのは、それこそ気の毒である。

では「長い」「手足がない」という、外見的な特徴がヘビの嫌われる原因だろうか?
「長い」のはダックスフンドの胴やキリンの首、または象の鼻、手長ザルなども、他の動物の同じパーツの平均より遥かに「長い」が、これらは愛されこそすれ、嫌悪の対象にはならない。

「手足がない」。手足は魚にもない。しかし魚にはひれや尾という立体的なものが備わっている。どうやら「つかみどころがなく長い」という辺りにヘビの嫌われポイントが絞られてきそうである。

しかし。しかしである。前述のように、それほど嫌われものに徹するヘビが、限定12脚の椅子に座れるだろうか。逆にヘビの長所、美点を探してみよう。


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