撮影:阿蘇山麓 草千里 [午]
アトリエのある京都から阿蘇山麓までは約1000キロ。目指すは中岳火口と草千里である。ドライブ好き、サービスエリア達より大好きな私たちにとってはワクワクの行程である。なんといっても九州。高校の修学旅行で訪れたきりであるが、道添いのフェニックスの光景が思い浮かぶ。南国九州、温泉。。。
12月上旬のある日、夜中に出発、名神から中国自動車道、山陽自動車道、九州自動車道へ。宝塚インターチェンジで高速工事のため、1区間分国道を走るというハプニングはあったものの、朝日を関門海峡で迎え、昼過ぎには無事草千里が浜を横目で見ながら
阿蘇中岳火口へ。。。ついた。。。ついたが。。。
「南国九州ってどこ」
モデルが三角の目になっている。火口からは白い噴煙がもくもく。。。その煙が冬の北風にびゅうびゅうとふかれて巻きあがるように空へ昇っていく。
「あ~標高が高いとねえ、ちょっとは寒いねえ、やっぱり冬は寒いかねえ」
曖昧な笑顔でもぐもぐとくちごもるカメラマン。ちゃきちゃきと動き回り、撮影に向きそうな場所を探す。しかし、辰年の那智滝と同じ現象が起きた。火口が近くて大きすぎるのである。火口際に立ったら、背景が煙というよりは一面霧がかかったように見えてしまうのである。
「標高が高いから寒いのかも知れないね。ちょっと戻って草千里行こう。あそこならまだちょっとあたたかいかも」
なんて、ふきっさらしの冬の草千里には望むべくもない甘い甘い期待であった。草千里と名付けられるだけあって、障害物がなにもなく、見渡す限り広々と続く草原はそれこそ観光客もおらず、馬一頭見当たらず。。。馬が食んでいただろう草地は冬枯れに黄色く。。。草千里ならぬ枯草千里。。。風はびょうびょうと。。。
「わあ、ここからだと阿蘇の煙がきれいに収まるねえ、天気もいいし、地面が馬の飼葉色って感じでいい感じ」
声を励ますカメラマン。正三角形だった目が二等辺三角形につり上がっていくモデル。
今年の衣装はこれまたノースリーブに薄手の被衣。気温は7度、風が吹き付けているので体感温度はさらに低い。
「今年はさ、パンツが温かいでしょ。ねっ」
サバイバルの撮影は続くのであった。
12月上旬のある日、夜中に出発、名神から中国自動車道、山陽自動車道、九州自動車道へ。宝塚インターチェンジで高速工事のため、1区間分国道を走るというハプニングはあったものの、朝日を関門海峡で迎え、昼過ぎには無事草千里が浜を横目で見ながら
阿蘇中岳火口へ。。。ついた。。。ついたが。。。
「南国九州ってどこ」
モデルが三角の目になっている。火口からは白い噴煙がもくもく。。。その煙が冬の北風にびゅうびゅうとふかれて巻きあがるように空へ昇っていく。
「あ~標高が高いとねえ、ちょっとは寒いねえ、やっぱり冬は寒いかねえ」
曖昧な笑顔でもぐもぐとくちごもるカメラマン。ちゃきちゃきと動き回り、撮影に向きそうな場所を探す。しかし、辰年の那智滝と同じ現象が起きた。火口が近くて大きすぎるのである。火口際に立ったら、背景が煙というよりは一面霧がかかったように見えてしまうのである。
「標高が高いから寒いのかも知れないね。ちょっと戻って草千里行こう。あそこならまだちょっとあたたかいかも」
なんて、ふきっさらしの冬の草千里には望むべくもない甘い甘い期待であった。草千里と名付けられるだけあって、障害物がなにもなく、見渡す限り広々と続く草原はそれこそ観光客もおらず、馬一頭見当たらず。。。馬が食んでいただろう草地は冬枯れに黄色く。。。草千里ならぬ枯草千里。。。風はびょうびょうと。。。
「わあ、ここからだと阿蘇の煙がきれいに収まるねえ、天気もいいし、地面が馬の飼葉色って感じでいい感じ」
声を励ますカメラマン。正三角形だった目が二等辺三角形につり上がっていくモデル。
今年の衣装はこれまたノースリーブに薄手の被衣。気温は7度、風が吹き付けているので体感温度はさらに低い。
「今年はさ、パンツが温かいでしょ。ねっ」
サバイバルの撮影は続くのであった。
2008-12-20 00:00
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