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衣装コンセプト/未 [未]

今回の衣装を作るのに、首をひねった。
羊を思い浮かべるとき、イメージに浮かぶのはオーストラリアやニュージーランド、またはモンゴルなどの大草原で群れになっている姿ではないだろうか。
羊はもともと日本に生息しない動物である。
和のイメージで考える限り、例えば屏風、ふすま絵などに羊の姿は見当たらない。わずかに「羊頭狗肉」という四字熟語が浮かぶくらいである。6世紀頃に新羅から送られたこともあったようだが、仏教の影響もあり、また羊毛を必要とするほど気候が寒くなかったということで、結局根付かなかったらしい。ただ江戸時代には大島、長崎、薩摩などでわずかに牧産されていたようである。

日本には高地に羚羊がいた。これは見かけは山羊のようだが、山羊ではなく羊の仲間である。十二類絵巻に見られる羊は、まさにこの羚羊であろう。羊毛よりも、角が薬、つりばり、または雷よけなどのおまじないに使われたらしい。
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 十二類合戦絵巻より

ということで、今年の羊のイメージは和ではなく、どちらかといえば西洋のアリエス(おひつじ座)から持ってくることにした。くるくる巻き毛にした髪の毛に金の角、
にサフォーク種と呼ばれる頭と足が黒くて体は真っ白の羊。白といえば雪。白の世界に広がる青い空。
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