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亥・猪のイメージ [亥]

「猪突猛進」「猪武者」から推測されるように、猪は勇猛の象徴であり、山の神であった。伊吹山で出会った白猪を山の神だと知らず、後に報復を受けて死に至るヤマトタケルの伝説、また「もののけ姫」でも猪は山の神として登場している。ちなみに恐ろしい嫁のことを「山の神」と言う。「山」がもともt女性神の性格をもつところから来ているらしい。そういえば山姥は、一見怖くて悪者のようであるが、それはいびつに変化させられてしまった結果であって、もともと山姥には山の神の性格を持つという。母なる大地、山、山姥、鬼嫁。。。う〜む。。。

猪は里山に近く生息し、時には田畑を荒らすこともあるが、人に害なす蛇を食べるという一面も持つ。十二支表で亥と巳が対角線上にいるのは偶然ではないかもしれない。
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北野天神縁起より 畜生道の一場面 蛙を狙う蛇、その蛇を狙う猪、その猪を狙う樹上の猟師。。。

猪を見る機会というのは十二支の中でも一番少ないのではないか。冬に「ボタン鍋」の猪肉にお目にかかることはあっても、実際に見るとなるとほとんどないのでないかと思われる。動物園でも猪を見たという記憶は。。。あまりない。。。

猪は多産なことから豊穣の象徴でもある。背中に白い筋の入った猪のこどもたちの姿は、瓜ににていることからうりぼうと呼ばれる。小学校の時に読んだ松谷みよ子著「龍の子太郎」にうりぼうが出ていた場面が印象に残っている。それ以来、猪といえば「うりぼう」である。

ちなみにこのうりぼうが、物語のヒロインである「あや」という少女の奏でる笛の音に誘われ、あやのまわりで集うシーンがある。あやは横笛がうまいのである。子供心に、「横笛」というのはとてもカッコよく見えた。小学校では縦笛を習う。今はリコーダーというのかな?自分でいうのもなんだが、私は結構うまい方であった。。。と思う。しかし、図画の時間に、縦笛をふく同級生の絵などを描いたりするが、縦笛を吹く図というのは絵にならない、、、(と、その頃は思っていた)。「笛は横笛がカッコいい!」奈良公園で買ってもらった鹿の絵つきの笛で、あやになるべく、ふーふーと力んだが、縦笛とは穴の数もちがうし、押さえ方も分からない、縦笛なら吹けばとりあえず音が出るが、横笛は音らしきものを出すことさえ難しい。。。しばらくしてあきらめた。。。ような気がする。

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「鳥獣戯画」より 山の神も、ここではウサギやカエルに捕われる身。。。


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