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撮影: 滋賀県高島市マキノ町/2日目 晴れ [亥]

撮影も2度目ともなると、なんだか懐かしい場所に帰ってきたかのような親近感がわく。しかし、どうも田園広がる里山を背景にした図は収まりが悪い。風景の中にぽつんと衣装を着た人物がいる、という風になってしまう。メタセコイヤ並木、草原、雑木林を移動して、結局メタセコイヤ並木沿いの雑木林の中で撮影することに決めた。角度によっては背後に果物畑や作業用の建物などが映ってしまうので、三脚の位置が結構難しい。並木沿いなので、ピックランドに野菜を買いにくる車や、畑で作業する車は2メートルと離れていないところを走っていく。雑木林の中にいるモデルは、衣装が以外と保護色になって気がつかれない。むしろ歩道の端に三脚を構えているカメラマンの方が「なにやってんの」目線で見られる。
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車の往来という点では、雑木林での撮影よりも、メタセコイヤ並木の真ん中でポーズをつくっている写真を撮るときの方が大変だった。「マキノへようこそ!」みたいな感じで撮ったこの写真、ぐうぜんマキノで行われた写真コンテストに出品したのだが、残念ながら落選してしまった。テーマは「マキノの風景」だったのだが。。。。確かにマキノの風景であって、マキノの風景ではない。。。かな。
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クルミ割り人形の怪物ネズミ [子]

ネズミと言えば、私の衣装の仕事に関わるのだが、クリスマスの定番のバレエ、チャイコフスキー作曲、「くるみ割り人形」にでてくる悪役のネズミ達がいる。物語の主役、くるみ割り人形の敵役である。このネズミは俵の端をかじって逃げるような可愛らしいネズミではなく、まさに怪物ネズミである。親分は7つの頭、7つのしっぽを持つ八岐大蛇顔負けの巨大ネズミ。ネズミ軍団とくるみ割り人形率いる兵隊達の戦闘シーンは、その後ロマンチックなシーンの連続となる「くるみ割り人形」において、圧巻のシーンである。
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これはそのネズミ達の衣装である。怪物ネズミなので、目は真っ赤。ハツカネズミの可愛い赤い目とはずいぶん印象の異なる赤目である。照明が当たるとさらにぎらぎらと不気味であった。
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タグ:バレエ衣装

撮影:京町家 [子]

俵のネズミが米食ってちゅう。。。

とくれば、撮影はやはり日本家屋でしょう。これまではすべて自然の中で撮影してきたので、今年は初の屋内撮影である。京都の友人が改築した町家は、梁に藁縄をくくりつけた意匠の面白い空間である。俵も藁縄も、共に稲の藁から出来ているものなので、イメージがつながるかな。。。と思ったのだが、位置が少し高すぎて、結局町家らしい障子と塗り壁のを背景に撮ることにした。

ネズミの天敵は猫である。なぜネズミの天敵は猫なのか。十二支選抜にあたり、猫はネズミのせいで出遅れたからだと昔話は伝えている。
写真の構図では、チーズを狙ったネズミを猫が狙っているという情景をシルエットで表現してみた。
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今年の撮影は一度で終了! 初の快挙である。


衣装コンセプト・子 [子]

ネズミの色というのは灰色、白、黒。。。と、モノトーンで収まってしまうが、それでは面白くないので、和のイメージでまとめようと思っている干支シリーズではあるが、あえて洋のネズミの好物。。。エメンタールというトムとジェリーなどでおなじみの穴あきチーズ。。。をイメージした衣装を作ることにした。
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子・鼠のイメージ [子]

子という字は了(おわる)に一(はじまり)と書く。ゆえに子は十二支の第一席に位置しているという。

「ずいずいずっころばし」でも「おむすびころりん」でも、ネズミと米は関係が深いようである。ネズミは約一万年前から人類の住居近くで生活している、といっても犬のように共生するのではなく、ネズミの語源が不寝見、寝盗みと言われているように、歓迎されざる存在であったようである。また、根住の国(=地下の国)=根の国=黄泉の国と、ネズミにはやはりいい印象は与えられていないようである。
  
ネズミはまるっきり悪者なのか?ネズミの仲間にはリス、カピバラのように好意を持って受け入れられるものもいるが、ビーバー、ヤマアラシのように迷惑がられている仲間もいるのも多いようである。

ネズミ族の先祖はパラシスという60センチ位の大型哺乳動物で、進化するに従って小型化して行ったようであるが、進化することによって小型化したのはネズミ族だけらしい。同時代に大型化していった動物、最たるものは恐竜であるが、顕著に巨大化したものは次々に絶滅した。そのなかでネズミ族は現在世界に800種、日本に20種という繁栄ぶり。ねずみ算といわれるごとく、繁殖力も旺盛である。例えば2匹のネズミが一月に12匹生むと一年後には277億匹になるそうで。。。

どのような環境にも対応し、人類絶滅後の地球征服者はおそらく彼らであろうとも言われる由縁である。
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「絵師草紙」より

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