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牛のあれこれ 絵巻より [丑]

昔は牛の存在というものは現代とは比べ物にならない程大きかった。現在の私達の暮らしでは、牛というと牛肉、牛革(カバン、靴、小物等。。。)など、加工されたものばかりだから、直接に牛を見る機会はほとんどない。しかし、昔、牛は食糧ではなく、車、農耕車といった動力としての活動が主だったから、今、私達が通りに出て車を見ない方が難しいように、外へ出れば必ず牛とご対面の機会があったに違いない。
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春日権現験記絵より 牛飼童にひかれて行く牛 中におられるのは地蔵菩薩 
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北野天神縁起より 珍しく暴走する牛  菅公の怨霊に寄る賀茂川の氾濫の中を疾走する牛車 日本版モーセの十戒のような。。。乗っておられるのは尊意という高僧

牛車に乗られるのは、どうやら尊いかたばかりのよう。。。神仏、また神仏に準ずる方か、貴族、公家。。。武士が牛車に乗っている姿はないようである。。。もともと武士(もののふ)は侍(さぶろ)う者
=さむらい。。。

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平治物語絵巻より 上皇を護衛して移動する武士団

さて、これは地獄の様子を描いた場面 地獄にも牛車が。。。と思いきや、牛ではなく、象でした。。。
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北野天神絵巻より



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