SSブログ

張子の虎 [寅]

大阪の道修町は製薬会社の立ち並ぶところである。この地に薬の守り神である神農さんを奉った少彦名神社がある。   
その昔、大阪でコレラが流行し、薬問屋が虎の頭の骨で丸薬をつくり、神前祈祷の後、病除祈願のお守りとして張子の虎とともに庶民に配り、効能があったことから有名になったもの。製薬会社につとめていた父が、毎年笹の葉に吊るされた張子の虎を持って帰っていたが、そういういわれがあると知ったのはずいぶん後になってからだった。神農は古代中国伝説上の、医療と農耕の神、少彦名は海の向こうから渡ってきた渡来系の神で、一寸法師のモデルともされている神であるが、同じく医療、農耕の神である。この2柱の神が大阪で虎と縁づいているのは、いかにも、「実は虎の脳みそを長寿の薬と信じて文禄・慶長の役をおこした」と噂のある太閤さんの町にふさわしいのかどうなのか。

阪神タイガースのルーツもこのことと関係があるのだろうか?
また、海の向こうからはるばるやってきた子虎がはじめて上陸したのも現在の大阪府であったとか。

大阪は虎とはよほど縁が深いのかも知れない。
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

撮影裏話/寅/その3寅さん ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。